修験道について調べてみた
日本の宗教について触れると、必ずと言って良いくらい登場する”修験道”。
今回はそんな修験道について調べてみました。
修験道と概要
修験道は、山へ籠もって厳しい修行を行うことにより、悟りを得ることを目的とする日本古来の山岳信仰が仏教に取り入れられた日本独特の宗教です。
修験宗とも言い、修験道の実践者を修験者または山伏と呼びます。
修験道は、飛鳥時代に役小角が創始したとされますが、役小角は伝説的な人物なので開祖に関する史実は不詳です。
修験道と神仏習合
神仏習合の動きと、仏教の一派である密教(天台宗・真言宗)で行われていた山中での修行と、さらに日本古来の山岳信仰とが結びついて、修験道という独自の信仰が成立していったとされます。
修験道は、平安時代のころから盛んに信仰されるようになり、鎌倉時代後期から南北朝時代には独自の立場を確立しました、しかし明治元年の神仏分離令に続き、明治5年、修験禁止令が出され、修験道は禁止さました。
修験道と教義
修験道とは柱源の境界を得ることを究極の目的とする宗教です。
柱源は修験道究極の奥義であり、修験者たちの間で師から弟子へ密かに口伝として伝えられ、往古にはその名さえも秘されたと伝えられています。
柱源の教えは難解であるため、初行者は密教を修めることで境界を高めることから修行を始めます。
修験道と教典
そのため天台宗(台密)、真言宗(東密)の金剛界、胎蔵界の修法に用いる経典が用いられます。
修験道と宗派
修験道の法流は、大きく分けて真言宗系の当山派と、天台宗系の本山派に分類されます。
当山派は醍醐寺三宝院を開いた聖宝理源大師に端を発し、本山派は園城寺の増誉が聖護院を建立して熊野三所権現を祭ってから一派として形成されていきました。
修験道と神
修験道は神仏習合の信仰であり、日本の神と仏教の仏(如来・菩薩・明王)がともに祀られます。
また、以下の独自の神も持ちます。
最後に
いかがだったでしょうか?
修験道も日本独自の宗教とあって、かなり多様性を孕んでいます。しかし、大きなウェイトを占めるのは密教という大乗仏教の秘密教であると言います。
密教とは一体何なのでしょうか。
それは次回解説します。