林檎とフクロウ

故きを温ねて新しきを知る――哲学や宗教学などの人文科学を読み解き、生きる道を見出すことを目的としたブログです。

神道について調べてみた

仏教と並び、日本の生活に浸透している神道

神社、お祭り、八百万の神々・・・どれも馴染み深い言葉です。

そんな神道について調べましたので、まとめていきたいと思います。

 

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神道と概要

神道は、日本の宗教です。惟神道(かんながらのみち)とも言います。

教典や具体的な教えはなく、開祖もおらず、神話、八百万の神、自然や自然現象などにもとづくアニミズム的・祖霊崇拝的な民族宗教であります。

 

神道と正典

先述したように、神道には確定した教祖、創始者がおらず、キリスト教の聖書、イスラム教のコーランにあたるような公式に定められた正典も存在しないとされますが、古事記』、『日本書紀』、『古語拾遺』、『先代旧事本紀』、『宣命』といった神典と称される古典群が神道聖典とされています。

 

神道と起源

神道は日本の風土や日本人の生活習慣に基づき、自然に生じた神観念です。このためキリスト教、仏教のような開祖が存在せず、縄文時代を起点に弥生時代から古墳時代にかけてその原型が形成されたと考えられています。

 

神道と神

また神道では気象・地理地形等の自然現象に始まりあらゆる事象に「神」の存在を認ます(八百万の神)。

他にも思考・災いといった抽象的なものを神格化した観念神、万物の創造主としての神が居ます。

古代の指導者・有力者などを神格化したと思われる神、氏の集団や村里の守り神とされるようになる神々も見受けられます。

1881年神道事務局祭神論争における明治天皇の裁決によって伊勢派が勝利の後天照大神が最高の神格を得ました

 

神道と畏れ

神道の神々は祖霊信仰を淵源として人と同じような姿や人格を有する記紀神話に見られるような「人格神」であり、現世の人間に恩恵を与える「守護神」であるが、祟る性格も持っています。

祟るからこそ、神は畏れられたのです。

神道の神は、この祟りと密接な関係にあります。

 

神道と祟り

日本の神は本来、祟るものであり、タタリの語は神の顕現を表す「立ち有り(タツとアリの複合形)」が転訛したものという主張が定説となっています。

流行り病い、飢饉、天災、その他の災厄そのものが神の顕現であり、それを畏れ鎮めて封印し、祀り上げたものが神社祭祀の始まりと考えられています。

 

神道と皇室

神道の信仰の対象としての天皇とその祖先神の存在があります。

また、宮中祭祀に見られるように、皇室と神道は歴史的事実として密接なかかわりを持っています(宮中祭祀とは天皇が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的におこなう祭祀です)。

 

最後に

いかがでしたか?

神道は正典も創始者も教義もないその性質から宗教と呼ばない学者も多く存在します。

宗教か否かを見極めるには、私はまだまだ勉強不足です。

神道についてもっともっと理解を深めていきたいですね。