林檎とフクロウ

故きを温ねて新しきを知る――哲学や宗教学などの人文科学を読み解き、生きる道を見出すことを目的としたブログです。

仏教について調べてみた

日本人にとって大変親しみ深い仏教。お寺やお墓など、仏教に関するものは生活のあらゆる所に存在します。

しかし、多くの人が仏教について深く知りません。

私もよく知りません。

なので、学んでいきましょう。

 

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仏教と概要

仏教は、インドの釈迦を開祖とする宗教です。

その教義は苦の輪廻から解脱することを目指しています。

仏教は釈迦仏、その教えである、その実践者であるからなる三宝を中心に組織されています。

 

仏教と世界

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仏教徒が多数を占める地域の図

資料や統計により数値は異なりますが、2010年代において世界の仏教徒の総数は5.35億人にのぼり、世界の総人口の7%から8%が信仰していると推定されています。

最も仏教徒の人口が多い国は中国で、総人口の18%を占める役2.5奥人が信仰していると言われています。日本や台湾などを含めた東アジア全体での仏教信者は、世界の仏教徒の半数以上を占めています。

 

仏教と目的

仏教の目的は、先述したように苦の輪廻から解脱すること(=悟りを開く)です。

悟りを開くには、真理の正しい理解や洞察が必要であり、そのために出家・修行・善行を実践することが推奨されています。

このように、救いは神のような超越的存在の力によるものではなく、個人の修行・実践によるものが仏教の大きな特徴です。

 

仏教と根本思想

仏教の根本的な理念を示すものに三法印というものがあります。

 

三法印とは

  • 諸行無常 ・・・ 一切の形成されたものは無常であり、縁起による存在としてのみある
  • 諸法無我 ・・・ 一切の存在は因縁によって生じたものであって実体性がない
  • 涅槃寂静 ・・・ 苦を生んでいた煩悩の炎が消え去り、一切の苦から解放された境地(涅槃)が目標である

 

仏教と帰依

伝統的に多くの宗派においては、教義実践の第一歩として三宝への帰依が求められます。(帰依とは拠り所にするという意味)

 

三法とは

  • ブッダ(仏)・・・歴史的なガウタマ・シッダールタ。真理に目覚めた者。
  • ダルマ(法)・・・仏の教え。戒、止観、四諦、八正道、縁起。
  • サンガ(僧)・・・出家し戒律を守る修行者の集団

 

まとめ

仏教ではこの世は一切皆苦(全てのものは苦しみである)と捉え、その苦から抜け出すことを目的とします。

抜け出すために近道などなく、修行の実践により悟りは開かれると説きます。

要は楽に救われる道はないということでしょう。