林檎とフクロウ

故きを温ねて新しきを知る――哲学や宗教学などの人文科学を読み解き、生きる道を見出すことを目的としたブログです。

キリスト教について調べてみた

我々日本人の生活に溶け込んでいるキリスト教。日曜日になると近所の協会で礼拝が行われますし、12月25日にはクリスマスを祝います。

しかしキリスト教の起源や教えを説明できる人は多くないでしょう。

 

今回はそんなキリスト教について、調べました。

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キリスト教と概要

キリスト教は紀元前1世紀にユダヤの地で活動していたイエスをキリスト(救い主)として信じる宗教です。

イエス・キリスト神の国の福音を説き、罪ある人間を救済するために自ら十字架にかけられ、復活したものと信じます。

旧約聖書新約聖書を教典とします。

 

キリスト教と信徒数

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世界各国の信徒数の割合(2012年)。青が濃いほど信徒数が多い。

キリスト教は世界で最大の信者を擁する宗教です。

2013年現在、世界に約23億人の信者がおり、世界総人口の約33パーセントすなわち世界の約3人に1人はキリスト教徒であるとされています。

 

日本のキリスト教徒は少なく、G8の国々の中で人口構成上キリスト教徒が多数派でない国は日本だけ(キリスト教の信徒数は約260万人程度であり、人口比では明治維新以後に1%を超えたことはない)。

 

キリスト教と教え

キリスト教の全教派に共通する教えは聖書です。しかし正教会非カルケドン派カトリック教会・聖公会は聖伝(伝統)を併せて教えとします。

教えの源泉の、教派別対照表
西方教会 東方教会
カトリック教会 聖公会 プロテスタント 正教会
聖書聖伝は、同じ謙遜と敬意をもって尊敬されるべきもの 聖書と伝統を大切にする ◆ 聖書のみ
◆ 聖書のほかに、伝統も認める
以上二類型の混在
聖伝の中に聖書が含まれ、聖書は聖伝の中で第一の位置を占める 

出典:キリスト教 - Wikipedia

キリスト教と聖書

キリスト教聖典(聖書)には、ユダヤ教から受け継いだ旧約聖書と、キリスト教独自の聖典である新約聖書があるります。

旧約聖書は、前者が神と人間との間に結ばれた"旧来の契約"であり、新約聖書キリストにより神と新たに結ばれた契約であるとみなしています。

新約聖書には以下の文書群を含んでいます。

 

 キリスト教と宗派

先述したようにキリスト教は聖伝の扱いや聖書の解釈の違い、国家や政治の影響によって多くの教派に分かれています。

とても分かりやすい一覧表が宗教情報発信サイト”ワールドセクト”様にあったので、引用させていただきました。

 

  教派 特徴
西方教会 カトリック 最大規模の教派。ローマ教会、ローマ・カトリック教会、旧教とも呼ばれる。ローマ教皇カトリックの最高指導者。
プロテスタント 教徒数は2番目に多い。カトリックから分離独立した教派。新教とも呼ばれる。聖書中心主義。
聖公会 カトリックから分離した教派。カトリックプロテスタントの中間の考え方。
東方教会 正教会 教徒数は3番目に多い。教皇(法王)を定めていない。「東方教会」は正教会を表す場合もあり。
東方諸教会 東西教会の分離が起こる前に初代教会からすでに分離していた教派。他の教派とは「キリスト論」が異なっている。

出典:キリスト教の教派(宗派)の違いまとめ|歴史からみる成り立ちとは - ワールドセクト

 

最後に

キリスト教とは何か。

それをビシッとお答え出来ればよかったのですが、私には出来ませんでした。当然です。どのサイトにも、どの文献にも載っていないのですから。

何故か。「キリスト教とは何か」という命題は宗教家や学者の究極の問いであるからです。多くの教派にわかれている理由もそこあります。

キリスト教を理解することは困難を極めそうです。